新型ジムニーのJB64/74は発売から3年が経ち、発売後すぐに購入した方は車検も済ませたタイミングになり、普通の車であればそろそろ販売促進のテコ入れでバージョンアップで2型発売なんてことはよくありますが、ジムニーに関してはいまだ納期は約1年とテコ入れどころか早く買ったら乗れるようにするのが命題なのになぜここで仕様変更の発表なのでしょうか!?
そのあたりも含めまずは仕様変更の内容など公式発表のページから紐解いていきましょう!
2021.9.16 スズキHPより[スズキ、軽四輪駆動車「ジムニー」、小型四輪駆動車「ジムニー シエラ」を一部仕様変更して発売]
本記事投稿の本日、2021年の9月16日にスズキHPより発表がありましたのでまずはこちらを貼っておきます。
内容読むの面倒だよーって方はこのあとこちらで解説していきますので公式へ飛ばなくてもいいかもしれません。
HPの内容を要約すると
一部仕様変更し販売されるのは10月20日からと記載されています。
納車待ちの方はディーラーによって対応の差があると思うのですが、変更後の車両になるという連絡を受けているという口コミを散見しています。
変更後は車両価格は上がるようですが、変更前に注文している分に関しては変更前の価格で問題ないという方が多いそうですが、これもディーラー次第かもしれません。
変更内容は
1.セーフティサポート非装着車にもオートライトシステムの搭載
2.AT車に停車時アイドリングストップシステムの追加
3.JB64Wジムニーにスペアタイヤロアカバーを追加
以上が簡単にまとめた仕様変更の内容です。
ひとまずこれでわかることは、ロアカバーというのは置いておいて、オートライトやアイドリングストップは販売促進のためではなく保安基準の改定に合わせたものや、時代に合わせた燃費向上のための改良ということがわかりますね。
続いてこれらの変更内容をもっと詳しく考察してみましょう。
改良その1.オートライトシステム
1つ目の改良はセーフティサポート非装着車へのオートライトシステムの搭載ですが、こちらは保安基準に即した変更となっています。
保安基準の改定で夜間は常にライトがついてないといけないんですね。
けど今走っているジムニーはライトのスイッチでOFFができてしまうのでこのままでは販売できなくなってしまうということなので改良というわけです。
仕様変更車の販売日はその保安基準改定期限に合わせた日付になっているので、これをきっかけにして他のところも改良した車両で発表ということになったのでしょう。
さて、このオートライトシステムがこれからジムニーを買う人にとってデメリットになってしまうかというところですが…
現在自分は常にオートライトで乗っていてなんの不満もありません。夜になってもなかなか点かないなんてことがあったら問題ですが、そんなこともなく、ライトのオンオフの手間がなくなってすごく快適です。
駐車場などでライトを消したいときにはOFFができないのは不便では!?という心配もありますが、走っていないときには一時的にOFFにはできるようなのでこの問題も大丈夫そうです。
というわけで特殊な事例を除けばこの改良はユーザーにデメリットはなさそうです。
ま、デメリットがあったところで保安基準なので問答無用でこれからの車はこうなるということです。
AT車にアイドリングストップシステムの搭載
こちらは環境問題の観点から追加してきたことかと思われます。
ジムニーはみなさん御存知の通り、今どきの車とは比べ物にならないほど燃費は悪いですね。これまでの歴代ジムニーや、他の大排気量四駆なんかと比べれば悪くないかもしれませんが、やはり普通にみたら悪いです。
CO2排出量に厳しいヨーロッパでは規制にひっかかって販売できなくなり、泣く泣く商用車でのみの販売になっています。
国内でも環境問題や規制はより厳しくなることも予想されるので、なるべく燃費は良くしたいという現れなんじゃないでしょうか。
ではこのアイドリングストップを搭載することによってどれくらい燃費がよくなるのかをカタログスペックが更新されていたのでみてみましょう!
まずはJB64Wの軽ジムニーから
改良後の燃費はこんな感じです。
これをこれまでのカタログ燃費と照らし合わせましょう。
アイドリングストップ搭載前の燃費では13.2km/Lだったので、上記の改良後の14.3km/Lと比べるとなんと1.1km/Lの燃費向上となりました!
アイドリングストップの是非はあるにせよリッター1kmはありがたいことだと思います。
当方はアイドリングストップ車にのったことはないので聞いた話でしか語れないですが、信号ではない右折待ちなどのストップアンドゴーではウザいといった意見や、始動が増えるためバッテリーの痛みが早く燃費で経済的にエコになったと見せかけてバッテリー交換の頻度でトントンなんて意見もよく聞きます。
けれどただでさえ燃費の悪いジムニーが少しでも伸びるようになるのは良いことかと思います。よほど嫌いな方は搭載前の中古を探すというのもいいのかもしれません。
スペアタイヤロアカバーとはなんぞや
自分のどんなもんなのかよくわからなかったので調べると公式HPの画像にはもうロアカバーがついていました。
このスペアタイヤの下で支えているパーツがロアカバーなんですね。
これがなにかというと、どうやら、ジムニーは軽自動車規格の全長問題でスペアタイヤブラケットのネジが倒れる仕組みになっているんですね。
詳しくは下記の記事を御覧ください。
そのスペアタイヤブラケットのネジが倒れる構造故、スペアタイヤを取り付けるときにただでさえ重いタイヤを両手で抱えているのにネジを起こしながら取り付けをしないといけないという鬼畜仕様なんです。
そこでロアタイヤカバーがあると、この軽いカバーをを先につけておけばネジが起きた状態でタイヤを付けられるよっていうただの便利アイテムです。
ていうか、スペアタイヤにつけるネジくらい全長に含めなくてええやんって感じですがお役所は許しません。
価格がちょっぴりアップ
変更点に気を取られてしまうところですが価格もそれに合わせて少しアップしています。
もう一度先程の表を出すと
お値段こんな感じ。
これまでと比べると
JB64ジムニー
[XG]
MT 1,458,000円→1,485,000円 =【27,000円UP】
AT 1,555,200円→1,611,500円 = 【56,300円UP】
[XL]
MT 1,582,200円→1,611,500円 = 【29,300円UP】
AT 1,679,400円→1,738,000円 = 【58,600円UP】
[XC]
MT 1,744,200円→1,776,500円 =【32,300円UP】
AT 1,841,400円→1,903,000円 =【61,600円UP】
JB74ジムニーシエラ
[JL]
MT 1,760,400円→1,793,000円 = 【32,600円UP】
AT 1,857,600円→1,919,500円 = 【61,900円UP】
[JC]
MT 1,922,400円→1,958,000円 = 【35,600円UP】
AT 2,019,600円→2,084,500円 = 【64,900円UP】
比較するとグレードやミッション方式でこんな感じの値上げ幅でした。
【追記】
上記の仕様変更前の価格は消費税8%時代の価格となります。
10%になると価格差はもっと縮まりますね。
ATの方がアイドリングストップの追加の分値上げ幅が大きいですね。
ロアカバーのパーツ代の分JB64ジムニーの方が高くなるのかと思いきや値上げ幅は価格と比例して上がっていますね。
最初にも書きましたが、現在納車待ちの方は値上げ分は請求されないという方が多いみたいです。待たせてしまっているというディーラーの恩情サービスなのか、スズキからの通達なのかわかりませんので、納車待ちの方は問い合わせるのがいいかと思います。
今納車待ちの方々は、また納期が伸びてきているツイてない時期ではありますが、これだけの値上げを払わなくて済んでさらにATなら1.1km/Lの燃費アップでめちゃめちゃラッキーともとれますのでポジティブに生きていきましょう。
待望のジムニー2型発売!というわけではなさそうです
ついに2型が出たかー!?という食い気味で見に来た方にはもうしわけないですが、今回の改良はモデルチェンジというものではなかったでしたね。
「初期型のバグ取りが終わった2型になったら注文しよう民」にとってはまだ先になりそうです。販促テコ入れのモデルチェンジはさすがに納期問題が解消するまでないと思われます。
しかし、今後も安全基準の保安規定や環境規制などがまたどんどんきつくなるとジムニーは対象車になってしまい、また改良バージョンが出るといったことは大いにありそうです。
そうして締め付けが厳しくなりすぎて本格オフローダーが存在できなくなる社会になったら悲しいなーと思います。
これにて仕様変更の紹介と考察を終わりです。
コメント
snyさん、こんにちは♪
私的にはついに2型になったか‼️と思っていましたが、言われてみれば内容的には1.5型くらいですね(汗。
ちなみに私の注文時にはすでに発売時と比較して少し値上がりしてましたので、MTは値上げなし、ATも値上げ幅三万円ほどで済んでいるようです。アイドリングストップ分ということでしょうね。
コメントありがとうございます!忙しく遅くなってしまいすいません!!汗
まだ本格的な2型ではないですね!
2型予想の楽しみはまだ残ってますね、個人的には新色なんかあったら既存のそれぞれの色のレア度も増していいかなーと思ってます!