ジムニーの四駆らしさを際立たせるのはやっぱりゴツゴツしたタイヤではないでしょうか。
まだ荒地には足を踏み入れていませんが、これから暖かくなってきたらそんな場所へも行ったりすることもありそうなので、自分もついにタイヤのカスタムに着手しました。
今回交換したタイヤはBF Goodrichのオールテレーンの215/70R16というノーマル車高では定番のサイズです。
600kmほど走ったので交換後のインプレッションやどうしてこれを選んだのかなどを紹介してみたいと思います。
追記
当記事ではすごーくおすすめしておりますが、こちらのタイヤは車検に通らない可能性もあります。そのことについてこちらで記事にしておりますのでぜひご覧ください。
めちゃめちゃかっこいいタイヤですが取り付けと車検については自己責任でお願いします。
なんで重くてバランスの悪いBF Goodrichを選んだのか
ジムニーは色々なタイヤにカスタムされている方がいますが、オンロード性能を損なわなずにオフさを増すことのできるタイヤや、逆にゴリゴリのロックやトライアルなどを走破するための機能面に全振りのタイヤなど、さまざまな方向性が選べます。
その中でもBF Goodrichはやたらと「重い」「バランスが悪い」と酷評もされるタイヤです。
しかしそんなタイヤをなぜ選んだかというと、もう一言で「かっこいいから」それにつきます。
さらにもう一つ言えばゴムが硬めで雨などでスリップしやすいなどデメリットにもなりますが、長寿命という側面もあります。
最近ではTOYOさんのオープンカントリーなんかはMTでも軽量化されたり、RTなんかはオフな見た目でオンロードも得意だったりと素晴らしい性能のタイヤもリリースされています。
しかし、僕はどうしてもこのグッドリッチの見た目に惚れてしまったので使いやすさは無視して決めたのでした。
オールテレーンなんですが、他社のマッドテレーン並のゴツゴツ具合なんですよね。そこもポイント。
見た目の何がいいかと言いますと、
ホワイトレターにこだわりはなかったのですが、BF Goodrichは文字のフォントと文字サイズのバランスが完璧だと思うんです。
それとサイドウォールのモリモリ感がたまらないです。
他のメーカーのタイヤのモリモリ具合は実物を見てないのでわからないのですが、SNSなどを参考に見ているとやっぱりグッドリッチはムチっとしているんですよね。
ノーマルと比べるとホイールが内に入っているように見えるくらいのサイドウォールのムキムキに惚れてしまったのです。
というわけで選んだ理由は「かっこいいから」でした。
ちなみになぜ215/70R16というサイズを選んだかというところですが、ノーマルのJB64にグッドリッチのオールテレーンでそのままつけて問題ないのはこのサイズのみかと思われます。
225/75になるとはみ出し具合的にオーバーフェンダーやリフトアップやバンパー加工が必須と言われてますので、とりあえずノーマル車高で加工なしでつけるにはこのサイズ一択といった感じなので選びました。
タイヤの価格は?取り付けはどこでやった?
タイヤは色々と調べましたが断然通販が安いです。
そもそもオフロードのタイヤで目当てのサイズのものがタイヤ屋さんに在庫があるということは珍しいと思います。
近所にオフロードに特化している店やジムニーカスタムショップなどがあれば話は変わってきますが。
というわけで僕は通販で購入。
僕の購入時点では17,000円台が最安だったので送料なども含んで一番安いところで買いました。
4本+スペアで計5本で約89,000円でした。
で、通販のタイヤも持ち込みOKで取り付けができるところを探しました。
近所のガソリンスタンドが持ち込みOKで激安だったのでそこで依頼。
交換一本あたり約1,500円×5、タイヤ破棄の料金一本あたり330円×5。
合計で9,500円くらいでした。
1万円以内におさまってくれてよかったです。
純正タイヤから交換後の燃費は?
こちらは前回、燃費の記事にて追記をしましたので是非ご覧ください。
純正から交換すると基本はオフロードタイヤであれば燃費は落ちると思うのですが、メーター表示だと実際よりさらに悪く計算されているんですよね。
そんなメーター読みの燃費から、タイヤ外径を考慮した補正後の燃費やその計算方法なども上記の記事に書きましたのでまだご覧になられてない方は是非見てみてください!
気になるロードノイズは純正と比べてどうなのか
オフロードタイヤにするとやはり気になるのはロードノイズの増加です。
僕が交換したのはオールテレーンなのでマッドテレーンほどロードノイズは少なそうですがグッドリッチのATはMT並のゴツゴツなので果たして…
基本的に運転している時は音楽を聴いているので純正と交換しても全くと言っていいほどロードノイズがうるさくなったとは感じませんでした。
しかし、最近気づいたのですがオーディオのボリュームが純正タイヤの時よりも1だけ上がっていたんですよね。
おそらく1メモリだけ上げないと純正の時と同じ感覚で音楽を聴けていないんじゃないかという疑いがあります。
それはロードノイズが煩くなっているからか、ただ自分のテンションの問題だったのかは謎です。
めちゃめちゃゴツゴツしてるMTタイヤのレビューなんかをみると「それなりにロードノイズは増える」と書いてあることが多いのですが、このグッドリッチのATのレビューは多くの方が「ロードノイズはさほど気にならない」と書いています。
この僅かな差をどう感じるかは人それぞれだと思いますが、あくまで僕は運転していて音楽を聞いていたら気になるようなロードノイズではなかったです。
車検は大丈夫なの?タイヤのはみ出し具合をチェック!
今回交換したこの215/70R16というサイズですが、先人の知恵を拝借して車検に問題ないと言われていたのでセレクトしました。
しかしJB64は発売したのが2018年の7月5日なのでまだ誰も最初の車検は受けていないんですよね。ですので、どれだけセーフティなカスタムであっても車検をクリアしたという実績のあるパーツは一つもありません。
その中でもこのサイズは多くの先輩オーナーさんがディーラーでも車検OKをもらったというクチコミがありました。
ディーラーでも店舗により対応が違うので全てでOKではないのですが、安心してカスタムできる範囲内だと考えられます。
というわけで大丈夫と言われているサイズですがはみ出し具合など実際どうなのってことで写真で見ていきましょう。
これが車のサイド面を後ろから撮ったところです。
本当に超際どいギリギリおさまってるか撮り方次第ではおさまってないとも見える感じですね。
「おさまってないなら違法カスタムじゃないかー!」という声もあるかと思うのですが、どうやらこのサイドウォールがぷっくりしていてはみ出ている分に関して車検上問題ないらしいのです。
こちら毎度おなじみシーエルリンクさんの動画を参考にさせていただきます。
輸入車などで純正で付けられているタイヤが最初からサイドウォール部分がはみ出ていることを考慮して10mmまではOKということになっているみたいです。
ということで写真でも出てるかギリギリもしくは出てない、このくらいのサイズなら全然問題なさそうですね。
追記
詳しくはこちらをどうぞ
スペアタイヤも交換するとリアワイパーとの干渉は大丈夫なのか
こちらも不安要素のひとつでした。
よく大きいタイヤをそのままつけるとリアのワイパーとぶつかってしまって使えなくなるというレビューを見ていたのですごく気になっていたのです。
ワイパーなんて使えなくても問題ないという方もいますが、僕はデジタルインナーミラーを取り付けていてバックカメラで後方確認しているんですね。
雨の時なんかはワイパーで一回拭いて上げないとカメラのところに水滴がついてよく見えません。
というわけでワイパーが使えなくなるのは由々しき問題。
だけども、なかなかリアワイパーの可動が問題ないかってところまでレビューされている方はいないので僕がします!
ではさっそく写真を見てみましょう。
結果から申しますと、リアワイパーの動作に全く問題なし!
狭くはなりましたがクリアランス的にももう少し余裕はある感じです。
ちなみにスペアタイヤのブラケットは純正の裏向き仕様です。
これを社外の表向きの仕様にしていたり移動させたりしたら干渉する可能性はあるかもしれません。
リアワイパーも問題なくスペアタイヤも交換したことでバックビューもワイルドになり四駆らしさを纏えて大満足です。
ブレーキの制動距離ははっきり変わるので注意
さてこのあたりからウィークポイントも紹介していきます。
燃費も思っていたほど悪くならず、はみ出しも問題なさそう、リアワイパーの干渉もなし。それでこのかっこよさ!最高!というところまできましたが、ちゃんとウィークポイントとも向き合いましょう。
ブレーキの制動距離が純正とは明らかに変わります。
制動距離は短ければ短いほど正義なのかはわかりませんが、長くなるほど追突などのリスクが増えることは間違いないと思います。
しかし、これは純正の感覚ありきでの感想です。
今ではグッドリッチでの運転に慣れてきたので体が覚えて問題なく運転はできています。
感覚的にはハイエースを運転している時と似ていると感じました。
純正と比べると荷物をたくさん積んでいる車を運転している感じと思ってもらえればいいかと思います。
人生において急制動をとらなきゃいけない場面にまだ出会っていないのでこの変化がどれくらい緊急時に差が出るものなのかは分かりません。
ウィークポイントではありますが、普通に安全運転できていればこの変化は実用面では問題にはならないと思います。
足が重くなったなーというのはクリープ現象で実感
こちらも制動距離と同じように重くなった部分でのウィークポイントでしょうか。
足が確実に重くなったと実感できる場面はこのクリープ現象です。
自分のJB64はAT車なのでブレーキを離せばゆっくり進みます。
どれくらい変わったかと言いますと…
このクリープ現象が純正のタイヤの時は渋滞時にちょっと進むのにちょうどいいくらいのスピードであったのに対し、グッドリッチに交換してからはブレーキを離しただけではなかなか進まず少しだけ前進するのにもちょろっとアクセルを踏まなければならない感じになりました。
渋滞の時に限らず、走り出しの時はやはり重さを感じます。
赤信号からのスタートダッシュでは純正の時よりも確実に踏み込む量が増えています。
と言ってもエンジンをブォーンと唸らせるくらい踏まなくても全然大丈夫。
けど、流れに乗らなきゃいけない合流などは唸らせる場面は増えました。
そんな感じです。
走り出しは重く、アクセルを踏む量は増えたのですが、一度転がり出してしまえばその後の加速は変化がないと思っていいと思います。
シミー(ジャダー)現象は大丈夫なの?
ジムニーでタイヤ交換すると先代からずっと気になるのがこの部分でしょう。
タイヤを大径にしたり重くなったりすることで高速走行時にバランスが乱れてハンドルがブルブル震えたり直進安定性が大きく損なわれるのです。
今のところは下道しか走っていないのでシミーは起こっていません。
バイパスなどで60kmくらいで走る分には全く起きる気配もないです。
このあたりは高速で100kmを出したり新東名で120kmに挑戦したりして改めて調査してみたいところであります。
(ジムニーで120kmというのがそもそも辛そうだが…)
バックドアは閉めやすくなる
オフロードの走破性の部分はこれからとして、かっこいい以外の唯一のメリットとしてはバックドアが重くなってドアが閉めやすくなりました。
ドアを開けた時もタイヤが重いため勢いよく開かなくなるのも使いやすくなりましたね。
これを苦し紛れにメリットと言ってはいますが、これだけドアが重くなっているのでヒンジの部分には負担がかかっているはずなのでデメリットなのかもしれません…
まとめ:今のところかっこいいので大満足
こうやって見てみるとやはりカッコイイ以外ほとんどデメリットなわけですが、カッコイイは正義で全て丸く収まるというのが感想です。
やはり純正タイヤではジムニーなのにちょっとナヨナヨしてる雰囲気がありましたが、タイヤを交換したことでパワフルな見た目になりました。
純正タイヤもいいタイヤだと思うのでそれを溝モリモリのまま交換するのはもったいないとも思ったし、高い買い物ではあったのですが大変満足でした。
グリルやバンパーも見た目の印象を大きく変えますが、タイヤも負けず劣らずその車のスタンスを印象付ける大きなカスタムだなーと実感しました。
今後もこのタイヤで色々と出かけて、高速での走行だったり、釣りで山道を走ったり泥道での印象など、良いところだけでなく不便なところも一ユーザーとして忖度なく紹介して行きたいと思います!
コメント
大変参考になります。
スペアタイヤ取り付けについてですが、標準のブラケットのまま、スペアタイヤ標準の鉄チンホイールにBFGタイヤを表裏逆に組み込み、ホワイトレターを見えるようにしている、という理解で良いのでしょうか?
その辺り記述がなくわかりません。
コメントありがとうございます!
参考にしていただき嬉しいのですが、グッドリッチはやはりおすすめはできないかもと最近思い始めてきました。
そのことについて詳しく記事を近日あげますのでご覧になっていただければと思います。
ちなみにスペアタイヤは純正ブラケットに普通(ノーマルタイヤと同じ状態)に取り付けています。
後ろから車を見るとホワイトレターは車体側になり、ブラックレターが見えることになります。