これまで当ブログでも大阪万博ナンバーについて取り上げていましたが、まだデザインが発表されていなかったので期待してその時を待っていました。
こちらが前回ワクテカして待っていた記事になります。
しかし、「大阪万博ナンバーがでます!」という発表からデザインの発表までは早かったですね。
ラグビーW杯の記念ナンバーに始まり、東京オリンピック/パラリンピックナンバーと白ベースの記念ナンバーは軽自動車のナンバーの白化ができ、あの忌まわしきコーディネートしづらい黄色とおさらばできるチャンスとあり、大変人気が出たのでした。
もしや、この大阪万博記念ナンバーも同じように白化できるのではという期待がありましたが果たしてどのようなデザインに決定したのでしょうか!?
デザインの発表!
ではお待ちかねのデザインを見てみましょう
国土交通省のHPにデザインの詳細が出ております。
なんと残念ながら、ご当地ナンバー方式の枠付きデザインでした。
これまでの流れだと、
ご当地ナンバー=枠カラー付きデザインナンバー
全国的パブリックイベント=枠カラーなし白地+イベントロゴ
という法則性があったのですが、その法則が崩れました。
今回のデザイン発表で一番残念なのが、デザインそのものではなくこの法則が崩れてしまったということです。
この大きなイベントごとで全国的に同じデザインでつけられるナンバーもご当地ナンバーと同様の色の枠付きとなってしまうと、今後はもう真っ白ベースのデザインの記念ナンバーが出てくることはないんじゃないかと思えてきてしまいます。
あくまで大阪万博は地方イベントなのでご当地ナンバーデザイン方式を採用したという見方もできますが…
枠について残念という話は置いておくとして、デザイン自体は個人的には割と好きです。
丸みを帯びたデザインですごくポップさがあってマリメッコ的で可愛くないですか?笑
寄付ありの赤もボディカラーとさえマッチしたら女性にすごく人気が出そうです。寄付なしのグレーだとちょっとポップさには欠けますが「ミラジーノ」や「パオ」やフィアットの「500/チンク/パンダ」みたいなレトロで丸っこいデザインの車とかにすごく合いそうだなーと思います。
しかし、右上に毒々しい公式キャラがいるのはお忘れなく。
コイツも個人的には好きなので、このポップさとのギャップもなかなかイケてると思います。
白ナンバー難民の救済とはなりませんでしたが、デザイン自体は素敵なので人気は出そうなんじゃないかなーと思います。
国土交通省はどこへ向かうのか?
さて、上でも書きましたが、今回のデザインが発表されたことによりこれまでの法則性が崩れました。
これによって国土交通省が今回の応募数によってどんな方針となっていくのかが気になります。
ラグビーW杯の記念ナンバーは申し込み総数29万2501件に対して軽自動車の割合は87%だったそうです。
そしてその中で寄付なしのシンプルな白いナンバーを選んだのは全体の7割以上だそうです。
これは何を意味しているかというと説明するまでもないかもしれませんが、「軽自動車の黄色ダセー」ってことだと思います。
そんな合わせづらい黄色からどんな色でもマッチする白に変えられる、それがこの数字に表れているのでしょう。
オリンピック記念ナンバーも申し込みの時点で軽自動車が9割を占めていたそうです。その中で寄付なしの真っ白が8割以上。
軽自動車の黄色ナンバーがこんなに不評で白にできるなら替えたいという人がこれだけいたということですね。
個人的には黄色とか赤とか青とか、ボディカラーによって浮くような色はやめろよ派です。
国土交通省はラグビーとオリンピックナンバーでたくさん稼いだはずです。
軽自動車も白ナンバーにできるチャンスを用意してざっくり300万件の申し込みがあったと仮定して一件ざっくり8千円の交付料金だったとすると240億になります。
ただナンバープレートのデザイン作るだけ。それも右上にロゴ乗せるだけでこれだけのお金が集まるわけです。
笑いが止まらないですね。
もちろん役人もこれがドル箱なんだとラグビーでわかり、オリンピックでも同じようにナンバーを作ったのでしょう。結果は大成功。
各自治体もその街の特徴をデザインして同じようにやっていますが、こちらは地元愛的な要素とふるさと納税的な意味合いが大きいと思います。
さて、ナンバープレートでイベントを盛り上げるという大義名分の元、生活の足である軽自動車を使っている下々の国民から税金を巻き上げることに成功しました。
しかし、それは真っ白にできるからなんですよね。
今回のデザインだと黄色枠があります。これだときっとオリンピックナンバーのような人気は軽自動車では出ないと思います。(普通車は人気出そうですが)
そうなると、税金巻き上げることができませんね。税金巻き上げることだけ考えたら真っ白にした方がいいと思うのですが、今回の件でカラー枠付きがデザインナンバーのスタンダードになりそうです。
そもそも、軽自動車に白いナンバーをつけたら高速料金ってどうなるの!?みたいな疑問が当時はありましたが、ETCであれば軽自動車であることが登録されているので問題ないですし、有人のレーンだと間違えられる可能性もあるかもしれませんが、もしあっても説明したり車検証があれば問題ありません。そもそも、高速料金徴収のおっちゃんも白ナンバーの軽がいることはもちろん知ってますし間違えないように気をつけてるはずですので大したことではないでしょう。
事故で逃げられたなんて時や犯罪などがあった際に咄嗟に見たナンバーが軽自動車の白ナンバーで判断できなかったなんて場面は想定されますね。
しかし、今のところそれが大きな問題になったというのは聞いていません。
つまり何が言いたいかというと、枠要らなくね?ってことです。
すごーく嫌な邪推をすると、白ナンバーができた時に国土交通省の担当にこんなクレームの問い合わせがあったんじゃないかと予想
「軽自動車に白いナンバーをつけると普通車と見分けがつかないから事故の時どうするんだよ!」
みたいなクレーマー。
まぁ確かに一理あるんですが、そんな重要か?という。軽自動車よりも排気量の大きい普通車に乗っている優越感がなくなってしまう、そんなナンバープレート許せん!という方では?という邪推。
そんなクレーマーに考慮しての最近のカラー枠なんじゃないかと勝手に思っているのです。
最近の日本はテレビでもなんでもクレーマーに配慮し、どんどん臭いものに蓋していくばかり。
なんだかこの枠もそんな気がしてしまいます。
しかし、今回の枠がついたことにより申し込みダウン=税収ダウンになるでしょう。
これを枠のせいだと気付き、枠をやめて次の記念ナンバーには枠なしで税収アップを狙うのか。
はたまた、枠のせいだとは気づかずに「デザインが悪かったからかな?」とお役所仕事的に理由をつけて終わるのか。
はたまたまた、今後もノイジークレーマー対応の枠付きが続くのか。
そのあたりが個人的注目ポイントであります。
また新たなイベントの際の記念ナンバープレートとそのデザインについては取り上げたいと思います!
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