つい先日JB64W/新型ジムニーとJB74W/新型ジムニーシエラにリコールの情報が入りました。
そちらの情報は別記事にしましたので合わせてご覧いただけたらと思います。
このリコールの件も納車情報の記事で紹介しようとも思ったのですが、リコールの修理は生産している工場まで運ぶわけではなく販売店の整備工場で修理されるものだと思うので、納期には関わってこないだろうということで別にしました。
さてそれでは納期に関わる情報をピックアップして紹介して考察していきたいと思いますが、今月は個人的に忙しかったのもありSNSでの納車報告をあまりチェックできませんでした。
ですが、納期に関わりそうなニュースは割と多かったのでそのあたりを紹介して今後の納期について考えていければと思います。
2021年4月の販売台数情報をチェック
まずはいつものこちらから見てみましょう。
先月(3月販売分)は過去最高の5,719台という数字を叩き出しました。
この数字が湖西工場の本気なのか、インド製造開始の狼煙の数字なのか、はたまた決算期の営業マンが血眼になって頑張ったのか、そのあたりが今月の販売台数を見ればわかってきそうなのでとても注目であります。
それでは見てみましょう。
今月発表(4月販売分)の販売台数速報値は3,512台という数字になりました。
この数字をどう取るのかが難しいところです。
普通に考えると、例月と同じくらいに戻った、むしろちょっと少ないという台数なので、
「あー、やっぱり決算月で営業のノルマが大変だったのかな―」
「結局インド生産開始しても数字は元通りだなー」
とか考えてしまいますが、今月のトピックスとして販売や生産に関わるニュースがいくつかあったのでそのあたりを次に紹介します。
販売台数においても数字だけをみてると変遷が掴みきれないと思うので総合的に見るのが納期の流れを知るのに大事ですね。
半導体工場の生産再開のニュース
今ではもうひとつきくらい前のニュースにはなってしまうのですが、今月はトピックが多かったので時系列で紹介していきます。
まず先月の4/17のこのニュースが最初です。
半導体大手の工場が製造を再開しました。
自動車向けの半導体は世界的にも需要が逼迫していてジムニーにも影響が出ているといった話も聞いています。
ほかメーカーやスズキの他車種ではこの半導体不足でもっと大きな影響が出ていることもあるので、この半導体工場火災のニュースはとても気になっていましたが無事に再開され納車待ちの方々もホッと胸をなでおろすニュースだったんじゃないかなと思います。
しかし、これで半導体のことは一安心とはいかないニュースがすぐに入ってきちゃったんです。
ルネサス工場またも発煙のニュース
4/17に再開のニュースを受け取った数日後にこのニュースでした。
こちらのニュースが4/22に出されたのですが、発煙が起きたのは21日なので再開から4日でボヤ騒ぎがあったということですね。
幸いにも怪我や大きな影響もなくすぐに消し止め生産も再開されたとありますが、原因が不明なのでまた同じようなことが起こって生産効率が下がってしまうようなことは考えられるかもしれません。
工場が再開されたものの火災前の出荷量に戻るのは6月~7月になるとのことなのでそれまではジムニーに限らず車業界全体で多少の影響はあると思います。
スズキ、半導体不足で1万台減台のニュース
やはり半導体不足の影響が切実なものだというのがこのニュースでわかります。
このニュースは4/22の記事なのでちょうど、ルネサス工場のボヤが起きた記事の日と同日ですが、恐らくそのボヤの影響というのではなく、最初の火災での半導体不足の影響で、ということでしょう。
記事には、4月に入り相良工場・湖西工場の一部生産ラインを停止したり休日稼働の取りやめたとあります。
果たしてジムニーに対してどれだけ減産の態勢をとったのかというのはわからないのですが、販売台数実績とあわせて総合的に見ていくと全く影響がないということは考えにくいです。
しかし、一時的に生産を抑えることになっても下期の休日出勤で挽回すると書かれているので年単位でみたら影響はないようにしていくそうです。ということは、下半期にまた5,000台クラスの販売ラッシュがあるかもしれませんね。
インド生産の一時停止のニュース
新型ジムニーの納期短縮とは真逆のニュースばかりが続きますが、続いてもインド生産が一時停止というお話です。
こちらのニュースは減台のニュースから1週間後の4/29の記事ですね。
ニュースの内容としては、インドでは過去最高のペースでコロナウイルスの感染が広まり、工業用の酸素を医療用に回す指示がインド政府から出ていることもあり一時停止するという話です。
これはもうジムニーの納期云々ではなく、インドの感染が落ち着くのを祈るばかりですね。命あってのものです。
インドでの生産が止まることで何が起こるかは考察してみたいと思います。
①インド生産が停止したら海外輸出分がなくなるだけ
②インドで停止している海外輸出用不足分は日本から輸出
①であれば国内分の販売数などに影響はありませんが、②の場合はインド工場でジムニーを製造される前と同じ環境となります。
湖西工場で作られたジムニーが国内販売用と海外輸出用と分けられて出荷されます。
もしインド工場の停止分を湖西工場分で補填するとしたら国内販売分はもちろん減るのですが、恐らくそれはなさそうだと考えます。
理由はコストです。インド工場ができて輸出分はインド製造となり日本から輸出するシステムを移管したのにまた復活させるのには多くのコストがかかるはずです。
どれだけ続くのかはわからないにせよ一時停止ではあるので、国内から輸出分を捻出する態勢に戻ることはないと思うので国内の納期に影響することはないと個人的には思っています。
インド工場の休止の延長のニュース
上の記事でインドのグルガオン工場とマネサール工場での生産を5/1~5/9まで停止と記事にありましたが、その停止期間を16日まで延長というニュースです。
インドでの感染の収束の目処はまだ明確には立っていないことを鑑みるとまだこれからも延長や工場が再稼働しても感染状況次第でまた停止ということも考えられますね。
まずは感染を抑えて、無事に工場の再稼働がされることを祈りたいと思います。
2021年5月版まとめ
SNSなどでは多くは確認できていませんでしたが、多くは9ヶ月10ヶ月で納車がボリュームゾーンだったと思います。もちろん今でも1年待っている人もいますし、キャンセル車で1ヶ月なんて方もいます。
先月は大きなニュースもなく、過去最高の販売台数を記録した月と比べると、販売台数も元に戻り、半導体工場のボヤ騒ぎやインド工場の停止など納期に関していうとあまりいいニュースはない状況でした。
無理やりポジティブに考えると、色々な良くない要素がありながらも3,500台の販売をキープできたというところでしょうか。
もし半導体不足の影響などがなければ4,000台や先月と同じような5,000台代の数字もありえたのかもしれません。
そう考えると今月よりも少し落ち着くであろう来月の販売台数などもまた注目かもしれません。
好転していきそうな流れでまた一難あり、納車待ちの方々にとっては待ち遠しさもあるとは思いますが、こうして一喜一憂しているのも待っている間のいい暇つぶしになると思うので頑張って耐え忍びましょう!いずれ届きます!
コメント
snyさん、おはようございます。
連休前にディーラーに立ち寄ったところ、記事にある2回目のボヤを受けて、シエラは納車待ち15ヵ月に延びるとお達しがあったと聞きました(汗。今のところジムニーには影響ないようですが、、、。
今月から販売台数4千台以上をキープして欲しいですね。なんとか今乗ってるデミオの車検まで(来年3月上旬)に納車して欲しいものです。納車までの期間が長いとカスタム妄想など楽しみも増える反面、発注した色やグレード、オプションに迷いが生じて困ったものです(汗。
コメントありがとうございます!
2回めのボヤの影響も出ているのですね…
しかし、シエラのほうが影響が大きいというのはなぜなのか気になりますね。。
車検問題もありますからなるべく早く納車したいですよね。
夏には突入防止問題のボーダーラインなんかもあったりしますしね。
僕も手続きしたのに色はこれでよかったのか…などと悩んでましたが来たら吹き飛ぶので問題ないとおもいますよ!
snyさん、ご返信ありがとうございます。
なぜシエラだけなのか?はっきりしたことは分かりませんでしたが、連休直前に聞いた話しなので、また状況は変わっているかも知れませんね。
納車は早まったとしても年末でしょうから、おっしゃる通り突入防止装置設置義務には引っかかってくるかと思います。今のところ1インチアップまでしか考えていないのでセーフかと思いますが、たった数ヶ月の違いでカスタムに影響があるのはなんだかなぁと感じています(涙。
納期の情報はリアルタイムでしかわからないですからね!
突入防止やオリナンなど急ぎたい方にとっては今はハラハラの展開かもしれませんね。
しかし、下半期はまた帳尻合わせがありそうですからそのあたりに期待ですね!