今回は私のジムニーをサンプルとした実燃費を公表していきたいと思います。
実燃費というものは、その人の乗り方、ぶん回して乗るのかエコ運転をするのかや、どんな道でどれくらいの距離を走っているのか、繁華街でストップアンドゴーが多いのか田舎道のバイパスがほとんどなのかや、カスタムの仕方によって様々な数値が出るので、実燃費と言っても数字だけで見ると実態ってあまり掴めません。
というわけで、私の乗り方や車のスペックやどんな道を走っているかなどを詳細に記載して、その実燃費を出してみたいと思います。
同じような環境で乗る予定で燃費が実際どれくらいなのかっていうのが気になっている未来のオーナーさんの参考になれたらと思います。
私のJB64のスペックと乗り方
現在の私のジムニーはAT車でXLグレードなのでクルーズコントロールは無しで、納車から2ヶ月で走行距離は約2000km弱です。
XLでテッチンホイールなのでXCのアルミならバネ下が軽くなるのでもう少し燃費が良くなる可能性もあります。
今でもまだ一応慣らし運転の感覚でなるべく回転数を抑えて乗っています。
迷惑にならない場面では基本的には3,500回転を上限にして運転しています。
しかし、朝の都内の通勤は流れに乗ろうとするとなかなかその目安が守れないのでそのあたりが燃費にどう影響しているかを見ていってください。
足まわりやエンジンまわりなど、燃費に関わるようなパーツのカスタムはしていません。
後に燃費が変わるようなカスタムをした場合はどんどん追記していきたいと思います。
【追記】
ノーマルタイヤからBF GOODRICH All–Terrain T/A KO2の215/70R16に交換しましたので後半には交換後の燃費も追加しております。ご参考にしていただければと思います。
【CASE①】ノーマルタイヤ 東京⇄栃木 下道のみ(エアコン無)
まず、レジャーで東京と栃木を往復した例です。
時期は秋ど真ん中の季節だったので冷房は使っていません。
こちらの記事でのドライブですね。
このときはまだ納車されてすぐでしたので、駆動系が馴染む前ってことも考えられますが恐らく誤差の範囲でしょう。
これは道中は高速は使わず下道のみで行って帰ってきました。
走行距離は寄り道などもして300km強だったはずです。
このときの燃費が写真を撮り忘れてしまったのですが、出発前に燃費計をリセットして帰ってきた時点で14km/L前後でした。
【CASE②】ノーマルタイヤ 都内⇄都内 下道のみ(冷房無/たまに暖房)
次は通勤で使っている例です。
こちらはサンプルが取りやすいのでメーター読みと満タン法の両方の燃費を紹介します。
詳細な経路までは公開しませんが、都内の環状線道路や湾岸にある道路などを使っているといえば大体想像はできるかと思います。
通勤で使う距離は往復で約60kmです。
朝の湾岸道路の渋滞は牛歩ですし、環状線の信号ラッシュはストップアンドゴーまみれですのでスタートダッシュでぶん回したりと燃費には最悪の状況が揃っています。
そんな都内通勤の燃費はメーター読みで11.4km/L。
満タン法で計算すると、10.8km/Lでした。
メーターは若干燃費が良く表示がされるっぽいですね。
まあ、こんなもんでしょうか。
割とエコ運転を心がけてはいるのでなんとか二桁ですが、燃費を気にせず乗って踏みまくったら一桁になりそうな感じはしますね。
タイヤなんかを変えてもすぐに一桁の「クロカン車は諦めろスコア」になっていきそうです。
しかし、ポジティブに考えると都内から都内移動というこれ以上に燃費が悪くなる要素はない条件なのでこれが日本での街乗りの燃費の底と考えられ、この条件以外なら全て燃費は上がるしかないのです。やった。
【CASE③】ノーマルタイヤ 都内⇄伊豆高速利用(暖房ON)
次はレジャーで行った伊豆までの往復での燃費です。
距離はだいたい500km前後です。
お昼時を除きほとんどは暖房をいれていましたが、暖房はエンジンの熱を利用するので大きく燃費へ影響することはないと思われます。
高速は大きな渋滞などはなくスムーズに走れたので下道で栃木に行ったときよりも燃費は伸びるのかなと予想していましたが、そんなことはなくインフォメーションディスプレイ読みでの燃費は14.4km/Lでした。
こちらも出発前に給油をしてメーターをリセット、帰りに満タンにして燃費を計算すると
29.24Lの給油で走行距離400.8kmだったので、満タン法だと13.7km/Lという数字になりました。
CASE2でもそうですが、ディスプレイ読みよりも満タン法だと0.6、0.7kmほど悪くなります。
高速を走っている時点で燃費が伸びないことに気づいていたのですが、これは高速での走り方次第ですね。
この時はJB64のポテンシャルを知りたいので、気の向くままにアクセルを踏んでいたんですが、100kmまで普通に加速しようとするとそれなりに回転数は上がります。4000rpmくらいまで踏むと当然ですが燃費としてはあまり良くならないでしょう。
追い越しなどで瞬間的に加速しようとすると5000回転くらいまでは踏まなきゃいけませんでした。
このあたりで多少ロスをしているんだと思いますが、14km/Lも走ってくれれば十分ですね。
燃費だけを意識してゆっくり加速して80kmくらいをのんびり走っていればおそらく燃費の最高値がでるかと思います。
また、高速よりも流れの良いバイパスなどを60kmくらいで走る方が良いかもしれません。
ちなみにカタログ燃費は?
あまりカタログ燃費ってあてにしてなくて「どうせそんな走らないんでしょ?」って思ってたんですが、実際の燃費が計測できたので改めて調べてみましたら…
5MT
WLTCモード 16.2km/L
市街地モード 14.6km/L
郊外モード 17.5km/L
高速道路モード 16.5km/L
4AT
WLTCモード 13.2km/L
市街地モード 11.0km/L
郊外モード 13.9km/L
高速道路モード 14.2km/L
おやおや…
なんとほぼほぼカタログ値と同じではないかということに気づいてしまいました。
市街地は11kmで郊外と高速では14kmでドンピシャ同じですね。
というわけで、僕の乗り方だとJB64の標準の燃費ということだったんですね。
検証するまでもなくカタログ値ですといえば話は早かったのかも…
しかし、MTは燃費いいですね。
古いエコカーより走りそう。
燃費重視の方はMT1択です。
BF GOODRICH All-Terrain T/A KO2交換後の燃費【CASE①】都内⇄都内 下道のみ(冷房無/暖房A/C切)
ノーマルタイヤからBF Goodrichのオールテレーンにタイヤ交換をしました。
サイズは純正のままでも問題なく履ける215/70R16です。
グッドリッチのタイヤは重さも他のタイヤよりあり、バランスも悪いという燃費にとっては良いことは一つもないシロモノですが果たしてどれくらい変わったのかさっそく見ていきましょう。
こちらがメーター読みでの燃費です。
通勤の往復で600kmほど走りましてメーターでは10.7km/Lで落ち着きました。
ノーマルタイヤで同じ通勤路を走ると上記の11.4km/Lなので、これだけをみると0.7km/Lの燃費ダウンとみて取れます。思ったほど落ちていなかったです。
しかし、このメーター読みは実はズレが生じているのです。
というのも、このメーターで算出しているのはノーマルタイヤの外径で燃費を出しているので、他のタイヤをつけて外径が変わるとその分の補正をしないと正確な数字がわからないんですね。
というわけで、これから補正してみます。
算出方法につきましてはこちらのcameskyさんのYouTubeが参考になりますので一度ご覧いただくと良いです。
簡単に説明すると、
タイヤを換える→外径が変わる→ノーマル外径で算出してるメーター読みと距離の誤差が出る→本当は外径の差の分距離を走ってるのに少なく表示される→燃費が悪く表示される→外径の補正分を計算し直す→メーター読みでの数値が出る
といった感じです。
今回サンプルはタイヤ交換後ピッタリではないですが約600km走ったので計算しやすく600kmで計算補正していきます。
まずこのメーターでの燃費読み10.7km/Lはノーマルタイヤで計算されています。
ノーマルタイヤのJB64純正BRIDGESTONE DUELER H/T 175/80R16は外径685mmですので600km走らせるのにタイヤは約875,912回転させましたよってことになります。
しかし、BFグッドリッチAT215/70R16は外径が708mmなので純正よりも一回転あたり23mm長い距離を走っていることになります。
875,912回転に一回転につき23mm分の補正をかけると20,145,976mm=約20kmです。
つまり、メーターで600km走ったよって出てたんですけど実は620km走ってたんですね。
となると1Lあたりの燃費も伸びそうですよね。
600km走らせるのに約56Lのガソリンを使ったので10.7km/Lの燃費となりますと燃費計は言っています。
しかしタイヤを変えたので本当は620kmを走らせるのに約56Lのガソリンを使ったのです。
そうなると補正後の燃費は11.07km/Lとなりました。
純粋なメーター読みよりも0.3km強、燃費が良くなりましたね。
こうなると純正タイヤの11.4kmとBFグッドリッチATの11.0kmって大して燃費悪くなってないじゃんってことになりそうです。
ちなみにメーター読みと満タン法だと純正タイヤの時に5.3%ダウンしていたので、こちらも満タン法だと10.41km/Lくらいになると思われます。
純正よりも重くなりバランスも悪いけど燃費に関しては大きく悪化することはなさそうということがわかりました。ひとまず安心。
しかし、燃費は影響が小さく一安心としても、ブレーキなどその他の駆動系には重かったりバランス悪いことへの影響はありますのでそのあたりも考えてカスタムしていくと良いですね。
このBF Goodrich ALL TERRAIN T/A KO2の乗り心地などのレビューはまた改めて記事にしようと思っています。
これから通勤以外にも燃費サンプルが取れそうなら追記していきます。
BF GOODRICH All-Terrain T/A KO2交換後の燃費【CASE②】街乗り真夏の冷房ガンガン時
真夏での冷房ガンガンに効かせる時期は納車してからは初となります。燃費はどうなるのでしょうか。
この写真だけみて読み飛ばしてしまう方がいそうなので、早めにグッドリッチ分の補正をした燃費を出しておくと…(計算式は上の通り)
約10.5Km/Lの燃費という計算結果になりました。
どの車でも同じですがやはり冷房をかけると燃費は落ちますね。ジムニーの場合は0.5~1kmくらいでしょうか。
今回は街乗りの一括りの結果としてインフォパネルの燃費計では10.2km/Lでしたが、都内の混雑する一般道などではもっと燃費は落ちていました。
国道246の青山通りから玉川通りなんかを走るとインフォパネルの燃費計で9.3km/Lくらいまで燃費は落ちていました。
逆に田舎の空いているバイパスなどを走っているとインフォパネルの燃費計で10.6km/Lくらいに落ち着くのではないかといったところでした。
結論としては、真夏の冷房ガンガンはマイナス0.5~1km/Lくらいの落ち幅かと思います。
検証したら普通の結果でしたね。でもオフロードタイヤにカスタムして、真夏でメーター読みだと二桁を切ってくるとなるとATからMTに心が揺らぐ要因にもなるかもしれませんので参考にしてみてください。
今後も継続的に夏のサンプルや足回りのカスタム後の燃費なども追記していきます
ジムニーという車ゆえ、あまり燃費は気にしないで買ったのですが良いならそれに越したことはないということで、そのあたり気になっている方向けの記事ですが一人のオーナーとしてのサンプルは参考になりましたでしょうか。
乗り方やカスタムによって燃費は様々な数字になりますが、とりあえず吊るしの状態での燃費を紹介していますが、今後燃費に影響するカスタムをした際や、夏場に冷房をガンガンかけている時の燃費なども追記していきたいと思います。
コメント
こんにちは。
ジムニーのAT車は燃費が悪いと聞いていましたが、市街地11前後、高速を含めたドライブで14くらいなら思ったより悪くないじゃないですか。僕もAT車です。クルマだらけの豊田の市街地でも、11くらい走ってくれそうですね。
それに僕、東名~名神を通る往復200kmくらいの遠距離通勤にも使おうかと思っていたので、この記事を読んでほっとしました。14ならいいじゃないですか。普通の小型のガソリン車程度ですものね。
納車まであと3週間くらいになりました。カーメイトのカップホルダーやUSBソケットなど、ポチッしたパーツが続々と届いてきています。ワクワクも終盤戦に入りました!
納車まで着実にカウントダウンできててワクワクしますよね!
年越しあたりはあっという間にすぎるとしたらもうすぐ納車ですよ!
200kmの遠距離通勤ならかっ飛ばさなければ余裕で14は走ると思いますよ!
特に東名なら流れもいいですしエコ運転レポなんかもしてほしいくらいです(笑)
納車までにいっぱいアイテム集めすぎると取り付けの日々が大変ですのでほどほどに!!(僕がそうでした)
SNYさん
ありがとうございます。朝夕の名古屋IC周辺は流れが悪くて・・・でも、14に近い数値にはなりそうな気がしてきました。今は主にタウンエースバン改(キャンンカー仕様)を使ってますが、10~11なんです。通行料金も軽ならバイクと一緒だし、これは案外いいかも。
アイテム、集めすぎているような気がしてきました。大変なことになりそうです。でも、楽しみ!
始めまして
詳細な燃費の紹介ありがとうございます。
その中で気になっていたこと・・・自分は、凄く疑問に思っていた事が
書かれているので、ここで書かせていただきたい。
車載メーターの燃費と満タン法の燃費の違いに関してですが、常に
満タン法の方が悪いのは疑問を抱かないのでしょうか?
先日、jb64で千葉で入れた時・・・車載の燃費計から考えて15l
入ると思ったら18l???
本当にあなたの入れているガソリンは1リットルなのでしょうか?
0.95リットルと考えられませんか?
過去にも、ハスラーを買ったばかりに長野県に行った時「メーターは約半分」
で給油したら21リットル入った(店舗に表示で)
「ああ、ハスラーは40リットルタンク」だと思って、後でマニュアル
見たら27リットルタンク。
コメントありがとうございます!
満タン法はインフォパネルの燃料メーターは参考にしておりません!満タンでトリップをリセット→走る→また満タンにしてガソスタで入ったリッターとトリップメーターで計算しております!
満タンからリッター10走る車が100キロ走った時点で給油したら10リットル入れば正解ですがこれが11や12リットルだと車載の燃費計との誤差が生まれています。
つまり満タン法だと正確な燃費が出るのでインフォパネルより悪い数字が出るということではないでしょうか?
記事でも紹介した通り満タン法よりもインフォパネル上の燃費は上がっているので、スズキ車の特徴として車載パネル上は燃費良く見せようとちょっと小細工的な計算をしているのでしょうか?そのあたりはどんな計算方法かわからないので憶測の話になりますね…
メーターが半分で21リットル入ったが実は27リットルタンクというエピソードはすごいですね。
私のジムニーでも似たような経験はありますが、燃費残量のメモリの一つも幅がありますし、ENPTYになってからの踏ん張り具合も車種によって幅ありそうなのであんまりあてにならないものだと思ってます。
ハスラーさんのおっしゃる通り、車載の燃費計が絶対的に正しくて全国のガソリンスタンドが実は結託して1リットルを0.95リットルとして売っているということも考えられなくはないですが、もしそうなら少なく販売していることは暴かれてそうな気がするので私はスズキが燃費計をちょっと盛っているという見立てです(笑)
疑問の解決になったかどうかわかりませんが、もしまた疑問がありましたら自分も考えるネタとして面白いのでコメントいただけたらと思います。
しかし、1リットルの前提を疑ってしまうと