ネット環境の都合で更新できずサボっていましたが久々に納期の最新情報と考察をしていきたいと思います。
11月12月とすっ飛ばしてしまったのでその辺りも情報をまとめて紹介できたらと思っております。
もうだいぶ前になってしまいますが10月版での考察では当時は円安のピークちょい前ということもあり、シエラは輸出に回される?と邪推をしたりもしましたがその辺り、シエラの販売台数を確認して答え合わせなどしていきましょう。
円安の山場も超えて、生産製造や販売に関する大きなニュースもなかったですが、ジムニー的な大きなニュースはやはりジムニー5ドアの発表でしょう。これにより何か国内で動きがあるのかといった点を考察していきたいと思ってます。
それではまずはいつものこちらからみていきましょう。
2022年10月11月12月の販売台数情報をチェック
サボっていた分をまとめて見ていきます。
間が空いてしまったのでまず振り返ると2022年下半期は3,000台をウロウロとしており、9月は3,978台と少しいい数字といったところでした。
とはいえ、今はCAFE規制があり、大量販売して納期短縮ということができなくなっている(罰金払えば可能?)と思われるので、規制の足を引っ張るジムニーは規制内で販売できる数だけを淡々と世に送り出している状況だと思います。
そんな状況の中、JB64の販売台数はどうなったのでしょうか?
10月 3,220台
11月 3,071台
12月 2,586台
数字を見ると“やはり”といったところでしょうか。
CAFE規制の2030年の目標値を見据えると、納車待ちの列が長いからといっておいそれと製造を増やすことができないのです。
それでも2022年度は41,405台販売し、2021年度の39,422台よりも増えた結果となりました。しかし、2021年も2020年度から比べると増えてはいますがこちらも微増なんですよね。
色々な要因があり一言では説明できないですが、これが年間販売台数のある程度の目安の数字というのが事実でしょう。
大きな変革がない限りは今年度も毎月、年間を通しても同じような数字が並ぶだけと予想します。
2022年10月11月12月のジムニーシエラJB74の販売台数情報をチェック
こちらではシエラの販売台数もチェックしていきます。
というのも、このあたりの時期からジムニーの5ドアの話題が盛り上がってきていた時期かと思いますのでそれによって販売台数的に動きがあったのかどうか考察できたらと思っています。
10月 1,576台
11月 2,036台
12月 2,107台
といった台数でした。
年間台数は17,820台なので月平均と比べると年末にかけて販売台数は増えたという傾向がわかります。
2021年の年間販売台数は13,903台なので大幅に増産したことも比較するとわかってきます。
年末時点では噂段階ではありましたがジムニー5ドアの話題で注文は多少減る可能性もあるのかなと考えていましたが、そんなことは全くなかったということはわかりました。
それではインドで正式に発表されてこれから買い控えが起きるのかなどを次に考察してみたいと思います。
ジムニー5ドアモデルがインドで発表!これにより買い控えが起こる?
日本国内では東京オートサロンで沸く1月の2週目の週末でしたが、同じ週末にインドでも車の祭典である「オートエキスポ2023」が開催されていました。
そこで発表されたのが今話題のジムニー5ドアです。
5ドアについての詳細はいろんなメディアでお祭りしているのでこちらでは紹介しませんのであしからず。
しかし、インドで発表したというだけなのに『日本ではいつ発売!?』『国内での販売価格は!?』とものすごい煽り記事が早速出てきてアクセス稼ぎに躍起になっているサイトには毎度のこと辟易しています。
ある程度情報を追っていればすぐに日本で出ないことはわかりますが、「日本での発売価格は?」なんて記事をなにも知らない人がみたら「あ、出るのか」と思うでしょう。
そんなアクセス稼ぎ記事によって買い控えが起こるのか、このあたりを今後注目してみたいと思っています。
国内販売はあるのか、出るとしたらいつなのか
まずこちらですが、アクセス稼ぎタイトル誇大記事ばかり見ている方は出るものだと思っているかと思いますが、結論から言うとまだ出ません。
いつかリリースされる可能性はあるかもしれませんがまだ0%と思ってていいでしょう。
そもそも今回の発表はインドのマルチスズキインディア社の発表です。日本のスズキのインド子会社です。
これをインドで発売(オーストラリアも)するといった発表なわけです。
元から日本で発売するための発表ではないのです。
「国内に先駆けて海外で発表されたのでは?」という期待もあるかもしれません。
しかし、過去にもインド独自のカスタマイズジムニーは存在していたのです。
SJ413ベースをレジントップで国内仕様よりも80センチも延長されたハイルーフスーパーサイズのジプシーというモデルが逆輸入されていたこともありました。
これは国内ではジムニーのカスタムショップが独自で車検取得して販売し、すごーくニッチなジムニーオタクのみぞ知る車種でした。
ですので、今回のジムニー5ドアもジプシーのような扱いになることも大いにあり得ます。
上記のようにマニア向け逆輸入車ではなく、晴れて国内販売の道があると仮定しましょう。
そうなったらまず、現在の納期の問題があります。
依然として1年以上の納期の中、すぐに販売が発表されることはないことは容易に想像がつきます。
現実的なところとすると他の車種同様3ヶ月以内くらいに納期が縮まって初めて国内販売が議論されるといったところではないでしょうか。
それがいつになるのかまだ目処すら立ちそうもありません。なのでディーラーなどにむやみに5ドアは出るのかと問い合わせても迷惑になるのでやめておいた方がいいでしょう。
それともう一つ、国内で5ドアが出るとするとエスクードやクロスビーといった競合車種が存在するという点も販売の現実味を薄めてきます。
インドでは5ドアジムニーがリリースされればスズキでのSUVの枠としてハマりますが、日本ではエスクード、クロスビーがいます。
今まで本格クロカンとしてジムニーとシエラが存在してライトなSUV枠としてエスクード/クロスビーがいましたがそこにさらに5ドアジムニーが入ってくると食い合うことも考えられラインナップ的にも微妙です。
上記をまとめると、国内のジムニー/シエラの納期が常識的な期間になり、スズキ普通車SUVのラインナップ整理がされ出したら日本でもジムニー5ドアの販売が動き出すかもしれないといったところでしょうか。
国内で出るとしたらどんな仕様か
国内で販売されるパターンは以下の3パターンかと思われます。
①ジプシーのように逆輸入
②スズキが逆輸入販売
③国内製造販売
①は上でも説明した通りジムニーオタク向けで終わります。
ジプシーでも300万近くしていました。今の円安や運送費の高騰などだと350万~くらいはするのではないでしょうか?そうなるとわざわざ軽と同じ車幅のペラペラ装甲の車に見合わない値段になってきます。レアですけど。
②のパターンはトヨタのFJクルーザー的な立ち位置ですね。
こういった逆輸入でスズキからリリースしたパターンは調べたところ「バレーノ」があったそうです。
インドでは4年で65万台発売され、日本では年間販売目標6,000台でしたが、2019年の1年間で732台という大爆死という結果だったようです。
ジムニー5ドアであればバレーノのような失敗はないと思うのであり得るかも。
③が一番現実的です。
なぜかというとこれまたCAFE規制です。ジムニー5ドアは現在のシエラと同じエンジンを搭載しており1.5リッターガソリンです。
これだとまた購入者が殺到するとCAFE規制で長納期になってしまいます。
フレームとボディだけストレッチして他はシエラと並行製造がコストはかからないですが、ただでさえ現状のジムニーの納期に苦慮しているのに同じ仕様にするでしょうか。
5ドアとなればある程度3ドアよりもファミリーユーズに寄りますしクロカン車のストイックな部分を削りエンジンも販売しやすいハイブリッド仕様に変更するのも現実的だと思うのです。
しかし、湖西工場に5ドア製造ラインを新設となるとそれなりに時間がかかるでしょう。
長々と5ドアの国内販売の現実味について書きましたが、書けば書くほど現実味がないです。
ですので、このインドでの発表で国内で買い控えが起こることは冷静に考えればないはずですが、最初にもいった通り「飛ばし記事」で出ると思っちゃっている層がいないことは否定できません。
最短で5ドアが出ても一度くらいは車検に通せると思うので、今気になっている方は3ドア注文していいと思います。
SNSで見る納車報告での体感納期
こちらもたくさんの納車報告をみたわけではないのですが、ざっくりと今どれくらいで納車されているのか生の声を見てみたところ
1年弱〜1年半強
の範囲がボリュームゾーンといった印象でした。
傾向として、2022年の一時は1年を切ることも多かった納車報告ですがここ最近は1年を切って納車できたらラッキー組に入るくらいかと感じます。
規制の範囲内での製造数だとよほど注文が減らない限りはこれくらいが続くものと思われます。注文がさらに増えていき、納期が2年とかになったら八方塞がりのスズキがどういった対策をとるのか興味深いところでもあります。燃費の良いアルトを売りまくるのか…?
しかし呆れるところは、いまだに地域や販売店により納期差があることです。
一流企業のスズキが同じ車種を販売しているのに購入者が手にできる時期がバラバラという不公平システム。
企業的な効率化や代理店ディーラーの販売実績競争を促すなど想像はできますが、消費者がそれに巻き込まれて不利益を被っているのはいかがなものなのかと思います。
アメリカみたいな訴訟社会だったらあり得ないでしょう。このあたりいい加減に是正してもらいたいですね。
2023年2月版まとめ
5ドアニュースで今でも毎日のように新しい記事が量産され煽り記事もたくさん見かけますが、当ブログでは上で紹介したようにこれ以上盛り上げる必要のない内容かと思っておりますので特筆して記事にしたりすることはありません。
とかいいつつ、国内での“現実的”な発売が発表されたらお祭りしたいとは思っています。
だって自分も5ドアが発売されたら乗り換えるつもりだから。
現在釣竿があとちょっと車の長さが足りず折り曲がって積載されたり、サーフボードが7f超えると積めなかったりあと少しのストレッチにすごく苦慮しているからです。
というわけで5ドアに冷めているわけではなく、本当に欲しいからこそ発売するする詐欺みたいな飛ばし記事に呆れているのです。
すいません、脱線してしまいましたが、恐らく今後ものらりくらりCAFE規制の範囲内で製造台数を管理して現状の納期に関係なく世に出していくと流れは変わらないと思います。
そんなことを繰り返しいつしか納期が現実的になったときに5ドアの期待をするのが今後の流れかと考察します。
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